ものすごく簡単な見積り

パソコンやハードのことSandy Bridge, らぐほ

この間、「らぐほの赤帽」くんが壊れてしまったPCをリプレースする為に、パーツ構成を見積もっていたので
もしそれを自分が作ろうとした場合は
どんな構成にするのかと思って、自分で簡単に見積もってみた。

あ、関係無いですが自宅サーバーへのアクセスが重い問題は
Windows7のhostsファイルにIPv6のLocalhostの扱いを無効にすることで
10秒くらいかかっていたのが5秒くらいまで短縮できたので、根本解決にはなってないけど現状はこれで我慢します。

現在のパソコン業界は、主流がIntel系だとLGA1155世代のIvy Bridgeコア。
ウチのメインマシンであるSandy Bridgeの後継コアで、ようはシュリンクされて消費電力が下がったコアです。
ただ、こいつには少しばかりIntelの仕様変更で厄介な問題が浮上しており
消費電力が下がった事で発熱が減った為に、CPUのヒートスプレッダーとコア間を埋める熱伝導剤を変更してしまい
ハンダからシリコングリスに劣化させてしまいました。
表向きは、発熱減ったからいいだろ的なもんですが、ようはコスト削減の役目も買っています。

こうなるとどんな問題が起こるかというと、
根本の排熱対策が弱い為に、どんな高性能クーラーに変更しても大した恩恵が得られなくなるということ。

クーラーかけて部屋を冷やす前に、痩せろよピザっていう感じです。

そこで自作界隈では、ヒートスプレッダーを外して、シリコングリスからシルバーグリス等、
もっと熱伝導率がいいものに変えてから高性能クーラーや水冷を導入して熱対策をする
通称「カラ割り」をしていたりと、一工夫加えないと効率良く冷却できないという問題が出ています。
※失敗してCPUコアを傷つけたり、CPUウェハー表面を傷つけると
 配線が断線して最悪CPUが死ぬ場合もあるのでやられる方は自己責任で。

Intel側は、別に熱暴走すること無く冷えてるからいいだろっていう感じらしいですけど
平均温度が高いよりは低めのほうがパーツは長持ちするので、基本的には冷やせるに越したことはないです。

というわけで、自分がもし一つのパソコンを長く使いたい場合、こういった不安要素があるパーツは避けるべきと考えて
自分が見積りする場合は、この問題が解決するまではIvy Brdigeは使わないでSandy Bridgeを選びます。

が、今回は仕事で使うマシンみたいなので標準Sandy Bridgeではなく、LGA2011版を使うことにします。
こちらはIvy Bridge-Eは今年度Q4で出るので、こっちがグリスの対策が解決してるなら後々乗り換えてもいいかと。
それにLGA2011版は6コアCPUがメインストリーム向けで使えます。

メモリの扱いも、LGA1155がデュアルチャネルに対して、LGA2011はクアッドチャネルで単純に2倍高速化できます。
GPUの扱いに関してはどちらかというと、PCI-Exの対応バージョンで差異があるのでここは考えないことで。

で、上記の事を考えた上で見積もった結果。

LGA2011マザーボード:
   ASRock X79 Extreme6  /ツクモ ¥21,661-
CPU LGA2011 Core i7:
   Intel Core i7 3930K Box  /ツクモ ¥47,130-
メモリDDR3-12800 8GBx4:
   CORSAIR CMP32GX3M4X1600C10  /ツクモ ¥20,980-
PC電源 80PLUS GOLD:
   OWLTECH AU-1200PRO  /ツクモ ¥14,980-
ビデオカード:
   AMD Fire Pro V7900 GDDR5-2GB  /米amazon.com ¥55,000-前後

しめて¥159,751
一番下のビデオカードはなんじゃらほいって感じですが、これが仕事用マシンの肝で
CAD等の高解像度や、3DCGの現場で使うような高性能ワークステーション向けGPUです。
nVIDIAだとクアドロシリーズが有名です。
現状だと発売してから1年経過していますが、未だにnVIDIAの最新クアドロシリーズより
2倍くらい高速という結果で、デジタル作家にも人気の為に国内市場だと10万円↑の品物です。
最新3Dゲーム用ビデオカードより高いというのは、高解像度に強いプロ向けのパーツなので仕方がない事。

ですが、これは国内の話でアメリカamazonだとパーツ単体だけならこの半額くらいで買えます。


689.99米ドルで、現在の為替が大体79円なので690*80だとしても¥55,200。
直輸入の場合だと、万が一初期不良だった場合米amazon経由で対応はしてもらえますが、どうしても応対に時間がかかる模様。
この辺は店に直接ゴルァ出来る国内で買うのと大きな違い。

あと直輸入の場合は稀に、パーツが空輸される過程でどっか行く事もあるとかないとか。
アメリカじゃないけど中国のマジコン販売では結構あったみたい(この場合は相手がAmazonではないが)
輸送時の破損は、国内販売でも店に卸すまでは海外から空輸してるわけだからどちらもリスクは同じ。

通販で買った場合、佐川の商品の扱いが乱暴と言われても、お店に卸すまでの業者が佐川だった場合どうにもならないのと同じ。

こんなかんじで、PCケースやCPUクーラを考慮しない場合の見積りは出ました。
これらにCPUクーラーを水冷キット入れたり、PCケースを適当に買ったりしても20万は切ります。
PCケースを流用してやれば水冷キットのみで¥12,000だとしても¥172,000前後。
SSDを起動ドライブに採用しても十分20万円切ってきます。

あとこの見積では赤帽くんが64GBを希望しているのに対して32GBですが
これは32GB→64GBになっても容量は増えてもパフォーマンスアップには繋がらないため。
8枚差しは相性のリスクの割にクアッドチャネルが片側しか有効にならないらしく、4枚差しとメモリの転送量は変わらないとの事。
(8枚差しも4枚差しも、互いのメモリ速度一緒ならパフォーマンス一緒)
余程64GBメモリを食い尽くすレベルの処理をした場合はスワップ回避の為に64GBが生きてきますが
32GBで収まる処理までしかしない場合は、32GB積んでも64GB積んでも処理速度に変化がないために
わざわざ認識ミスや相性により起動しないリスクを負うよりは、8GB4枚差しで32GBで収めた方がいいと思ってこういう構成に。

オンメモリで4Kの動画を扱わない限りは32GBを超える処理量はそう発生しないと思われるので32GBで十分だと判断しました。

HDDといった記録媒体は使いまわすだろうから何も考えていません。
そもそもデータの重要性が極めて高い仕事用マシンでは、内蔵するくらいなら
外付けにして定期バックアップする方が結果的にはメンテナンス性は高い。

見積りしてて思ったけど、こういう構成を考えてると自分がこの構成で組みたくなってくる
誰かお金くれ。