Windows8 Pro 64bitアップグレード版を32bitXPで試す

2012年11月1日パソコンやハードのことVMWare, Windows8, レビュー

10月26日に無事Windows8が発売されました!

かく言う私も一応Windows8Proをアップグレード版のDL版を買ったのですが、
ぶっちゃけ7で事足りている自分としては今のところ使い道がありません。

取り敢えず現在はキャンペーンで2013年、来年の1月31日までは
WindowsXP、WindowsVista、Windows7ユーザーの場合は
アップグレード版をDVDメディアなら大体6000円、ダウンロード版は3300円で購入できます。
Windows8の購入 → Microsoft Store
amazonからだとDVDパッケージ版が若干安く買えるみたい
Amazon
※ アソシエイトリンク

アソシエイト貼っておいた自分が言うのもなんだけど
ウチはDVDメディアあってもどうせiso化するからいらない。
というかDL版も途中でUSBメモリに展開するか、DVD-Rに焼けるか選べるのでDVD版を選ぶ意味があまり…。
どうしてもパッケージが欲しい人とか、焼くのマンドクセって人向け。

そんなわけで自分はMSstoreからDL版を購入。
この時点ではまだ決済はしなくて、アップグレードアシスタントというソフトウェアのダウンロードが始まります。
これを取り敢えずDLしてから実行するとアップグレードアシスタントが起動し
ここでDL版の購入のための決済をします。
現状ではPaypalか、クレジットカードしか使えません。

決済が完了するとWindows8インストールデータのダウンロードが開始して
それが完了すると今からセットアップを開始するか
isoイメージにするか、USBメモリにイメージ展開するか、それとも今回は中止するかを選べます。
ウチは取り敢えずiso化しておきました。

で、このままWindows7を8にしても良かったのですが
まずいきなり環境を変えるのも何なので、ちゃんとアップグレードできるかどうかの為に
VMware上に入れて見ることにします。
何故ならばウチがWindowsをアップグレードしたのは95→98の頃くらいで
それ以外は全部新規インストールしてきたので、既存環境の移行が正常にできるかどうか不安だからです。

それと重要なのが、ウチの友達周りはXPユーザーしかおらず
Vistaや7ユーザーはネットの知り合いしかいません。
なのでXPを使い続ける友達が8に移行する際に可否を調べておかないと勧めることも出来ないので
それが試したかったのが一番の理由。

みんな64bitCPUは持ってるのにXP32bitをずっと使っているので64bitOSに出来るかどうかも重要なのである。

というわけで試す相手はVMware上のWindowsXP32bitSP3。
最近サブマシン用に作ったカスタムXPSP3ではなく、友達に渡したただのSP3適応CDの方でやってみます。

長くなったので追記に。

まずはXP上からisoをマウントしてセットアップを開始してみます。
が、いきなり英文で怒られる。
SSを撮り忘れたので画面がありませんが、要約すると

「オメーのOSはアップグレード対象OSだけど32bitで
ウチは64bitだからこのままじゃアップグレード出来んわ。
今からとっととPC再起動してDVDメディアから起動しなおせ」

って言われたので、仕方がなくVMwareを再起動してブートデバイスをCD/DVDにして再挑戦。
そうすると前回のRTM版と同様にソーラレイの起動画面が出て今すぐインストールの画面も出現。
これらはRTM版と同様なので難なく進みます。


ここからちょっと違ってきます。
前回はそもそも新規インストールなのでアップグレードを選ぶ事は無かったのですが
今回はアップグレード版でXPからのアップグレードをするわけなので
アップグレードを選びたいところですが、こっちを選ぶと

怒られます。
しかも閉じるクリックするとまたプロダクトキーから入れ直しというオマケ付き。

つまりどういうことだってばよ?

WindowsXP等32bitのOSからは64bitOSへアップグレードが出来ません
出来るのは新規インストールだけです。

じゃあアップグレード版を買った意味ないじゃんって事になりそうですが
今回OEM(DSP)版以外はまだ新規インストール版が出てませんので、
必然的に一般ユーザーはアップグレード版を選ぶことになります。
じゃあXP32bitユーザーは無理なの?といった話になってきますが
結論から言うと、新規インストールでもインストールドライブに
アップグレード対象OSが入っていた場合のみ新規インストールが可能
です。
もしこれがまっさらなドライブの場合、セットアップ自体は可能ですが、ライセンス認証が通りません。


注意されますが、アップグレードするつもりなので関係ありません。

結果的に新規インストールと同様になるので、前OSで作成したユーザーフォルダや
プログラム等は全部引き継ぐことができません。
引き継げるのはWindowsインストールドライブにある
ユーザーフォルダ(Document and Settingsの中身)、Program Files、Windows(WINNT)フォルダ以外のフォルダや
Windowsインストールドライブ以外のドライブに入っているデータとかです。
つまり前OSのシステムを構築しているフォルダは全部作りなおされるのでそれ以外は残ります。
残るといっても大抵のプログラムはProgram Filesに入るし
大抵のゲームのセーブデータや、自分で作成したファイルは
Document and SettingsのMy Documentやユーザーフォルダに入るし
メールデータも基本はDocument and Settingsの中にあるから
普段使ってたファイルは全部無くなるといっていいです。

元からそういったデータは別ドライブ入ってるなら話は別ですけど
My Documentは別ドライブにパスを移動していても多分消されると思う(Windowsシステムと紐付けされてるから)。

で、セットアップはこのままRTM版と同様に進み
新規インストールとなってしまった以上、設定も全て初期化されます。
一応アップグレードだったわけなので、従来のXPフォルダはどうなったかというと

こうなりました。
セットアップ中の説明通りにwindows.oldってフォルダになり
その中身は上記で言ったとおりにWindowsフォルダ、Program Filesフォルダ、
Document and Settingsフォルダが移動されてしまいました。
ただ、消されたわけではないのでこの時点でバックアップは取れるわけです。

もちろんこのままProgram Filesを移動した所でプログラムは
レジストリを必要としないプログラム以外は動きませんけど。
せいぜいProgram Filesの自身のフォルダ内にセーブデータや、作成したデータを保存するプログラムや
Document and Settings内のユーザーフォルダから作成したデータ、セーブデータ、メールデータやらを取り出したり
Windowsフォルダからプログラムを抽出したりするくらい。
あくまで個人データを救出出来るくらいに考えてください。

因みにここでWindows8を64bitではなく32bitを使う場合でも
WindowsXPの場合、Document and Settingsのユーザーフォルダくらいしか引き継げません。
プログラムやら変な所に作るセーブデータやメールデータは多分消されます。
こっちはバックアップしてくれるのかどうか分からない。32bit版8は持ってないので。

まぁ今からまたわざわざ32bitを使う必要もないので64bitでいいと思いますが。
メモリがゴミみたいな価格で売ってる以上、3.2GBキャップをかけてまで32bit使うメリットが…。
特にオンボードビデオやGPU内蔵CPUを使ってる環境だと3.2GBから更にビデオメモリに持っていかれるので…。
(BIOSやマザーの仕様次第では3.2GB以上メモリ余ってる場合OS管理外から使う設定もありますが)

さて、ここからは実際のPCに入れるには関係ない話。
ウチではVMware上に入れましたが、ここで問題発生。
LANやIDEコントローラーが認識されません。

ドライバが入らない。
RTM版が入ってる仮想マシンを見てみるとIntelのLANが仮想化してるみたいなので
こちらのドライバを強引に入れても使えない始末。

この問題を調べてみると、XP環境ではAMDのチップセットを仮想化してるので
AMDのLANドライバが入るみたいですが
7や8を使う場合、Intelチップセットを仮想化する模様。
つまり仮想化してるコントローラーが違う為にVMware側が用意しているドライバが存在しないワケである。
XP→8にしても仮想化したコントローラーはXP用のままなので8用のコントローラーにしないと使えない。
XP用コントローラーが8に対応してればそのドライバ入れればいいんだけども
わざわざVMware側がそのOSにあったコントローラーをチョイスするから仕方がない。
お陰でインターネットに繋がっていると自動的にライセンス認証をしてくれる所も
ネットに繋げないので

Windowsはライセンス認証されていません。正規ライセンスなのに。
余談だけど、8のProってProfessionalじゃなくてProが正式名称なのね。

というわけで、このサイトを参考に → 仮想化雑記帳
AMDのコントローラーを仮想化した所を、Intelのコントローラーに書き換えてみる。


無事に認識。IDEコントローラーであるSCSIコントローラーはそのまんまだけど。


ライセンス認証完了。
アップグレードが出来なかったからやってる事は新規インストールなのにちゃんと認証可能。

何度も言いますが、まっさらなドライブからはライセンス認証は出来ません
あくまで既存OSが入ってるドライブに対して新規インストールをしないとライセンス認証は出来ません


お疲れ様でした。
因みにライセンス認証前はWindows8のビルド番号とか右下にあったけど、認証通ったらなくなった。

2012年11月1日パソコンやハードのことVMWare, Windows8, レビュー

Posted by メイの人