パソコンのお勉強2-ビデオカード編

2016年9月19日

CPU編があまりに長く書きすぎたので、今回は他のパーツを一気に。
・・・と書いたけどすまんありゃ嘘だ。
ビデオカードの話だけで埋まってしまったので他のは後日。
でも相変わらず追記に記載(・ω・)↓


間違って書いてる途中で保存しちゃったよ。
つーわけで、次はPC性能にCPUの次に直結するビデオカード。
これは昔と今でだいぶ事情が違いますが
結局は根本部分で「早い」か「遅い」かなわけだけども。
まずビデオカードの性能を決めるに当たって
2Dか3Dかでだいぶ方向性が変わってきます。
二次元がいいか三次元がいいかで好みが分かれるようなもの。
最近は2.5次元もあるから厄介ですが。
lovedeath0425.jpg
2.5次元の例。根本は3Dエンジンだけど、HDR、頂点処理以外
全部CPUで計算するのでこのゲームの場合は
GPUがほとんど意味無いですが、今回の話に関係ないですね、はい。
話を戻します。昔のビデオカードでは3D処理を高性能にするには
まだ技術レベル、PC処理性能が足りなかったので
2Dを重視していたものが結構メジャーでした。
現在では3D性能がビデオカード性能の目安になってると断言できます。
現在出ているビデオカードでは2D性能はほぼ同じで
誤差も大きくても1割程度だったり。
じゃあ十分な性能かと言うと、ぶっちゃけ外付けするビデオカードの
2D性能は、マザーボードに内蔵されている
オンボードビデオより劣る事がしばしば。
2Dの具体的な速度の違いを感じる所は
・Windowsでの主要描写速度
・2Dゲームの画面処理
・そしてグラフィックソフトでの描写
この中でもWindows自体はメモリ、HDDでももたつく事があるけど
2Dゲームやグラフィックソフトでのもたつきは
ビデオ性能が影響する所が多く
特にグラフィックソフトでは大きな画像を扱う場合や
拡大、縮小時の描写が2Dビデオ性能の違いで顕著に出ます。
一部分描写完了したけど、まだ右下の方タイルパターンとか
拡大したけど下の方がまだ原寸とか。
ps_erika0425.jpg
表示途中を再現するとこんな感じ。
ファイルサイズが大きいものだと顕著に出る。
因みにオンボードだと2Dが早いのは
経由する道の数と制限速度と距離の差。
vga0425.png
一概にこれが全てじゃないんだけど、レスポンスの差が大きいのは確か。
あとオンボードは内蔵なので、消費電力にも差が出て
9割9分オンボードの方がビデオカード追加するより省電力です。
2Dのみ、ゲームしない場合はオンボードだけという選択肢も有りです。
じゃあビデオカードは2Dむしろ苦手かというと全部がそうではなく
現状売っている主流2種類ビデオカードでは
nVIDIAのGeForceシリーズ、AMDATIのRADEON
これらに関してはちょいと前の方が2D性能が良く
中でもGeForceシリーズでは7000番台が最も2Dバランスが良いです。
RADEONではX19xxシリーズが2Dが最も早いですが、爆熱です。
他に3Dを捨てて2Dのみで性能上げるには
MatroxのMilleniumGシリーズを使うのも手です。
こちらはマルチモニタ、CAD等2Dで高解像度を使うのに
特化したビデオカードで、2Dの発色のよさ、レスポンスに定評があります。
他にも2D性能が微妙になった原因があり、これらは
今までのエントリーやドッフさんのblogでも書いていますが
ビデオカード「ドライバ」(ハードウェア動かす為の鍵みたいなもん)側の制御で
2Dをビデオカードがサポートしないように制限しているのも要因の一つに。
何でこうなっちゃたかというと、Windows側のマルチメディア制御のソフト
DirectXというものがバージョン9でハードウェアでの
2D描写部分をカットしてしまい、無い場合はCPUで
描写やってねという風にしちゃったからです。
CPUは何でも出来るけど遅いという特徴があり
ビデオカード側は絵を描くことに関しての職人なので
2D処理をどっちにやらせた方が早いかはもう分かると思います。餅は餅屋。
具体的にはGeForceは8000番台以降、RADEONはHD2000以降が
ハードウェアでの2D処理をサポートしなくなりました。
で、この変な困ったサポート、WindowsXPまでの話で
WindowsVistaでは2Dを3Dエンジンが命令文をエミュレートして
3D描写機能で2Dを描写すると言う、何か仕組みを説明しようがない行動に出て
結果CPUでの描写という足を引っ張る事が無くなりました。
エミュレートしたら遅いじゃねぇかと思いそうですが
最近のビデオカードは3D性能が高性能と書いたように
3Dエンジンが2Dエンジンをエミュしても十分速度が出るようになっています。
小手先で理解すると、Vistaでは3D性能がよければ結果2Dも良くなるかも。
一応、この困った仕様はXP使いが多い事から
nVIDIAもATIもドライバで改善しようとXP用ドライバを改善して
多少はハードウェアでサポートするようにしたりしてますが
それでも7000番台等の2D性能には追いついてない状況。
今後Windows7辺りで販売するビデオカード世代は
2Dサポートを復活させたりする予定だとか。
グラフィックソフトもただ2D描写がダメになった状況をただ見てただけではなく
AdobeではCS4シリーズからGPCPU(現状ではnVIDIAのCUDAのみ)をサポートしたりして
拡大縮小、回転等画像フィルタ等をビデオカードの機能でサポートして
高速化を図ったりしています。
http://www.4gamer.net/games/032/G003263/20080925009/
ページ下の方の動画
動画が消えてたらムービー集がZIPで置いてあるのでDLしれ。
因みにVistaでは3D性能で2D描写をエミュすると書いたけど
このことから多少はXPの時より消費電力が増えるかもしんない。
XPでは3D描写を呼ばれなければ2D性能時のコアクロックで動くので。
ただVistaではPCパーツ総合的な省電力機能がXPより多彩になってるので
どっちが結果的に省電力かは一概に言えない。
終わってみるとやっぱりビデオカードの話だけで埋まってしまった罠。
次回はマザーボードとメモリについて。
HDD? 容量多いのと回転速度で決めりゃいいじゃん。
SSD? 読み込み、書き込み速度値段で決めりゃいいじゃん。
DVDドライブ? BD欲しかったらBD、金持ちはBD焼けるやつ。
それ以外はDVDスーパーマルチでいいんじゃね?2500円前後だし。
規格的にSATAでもIDEでも速度変わらんけどSATAの方がコネクタ細くてベスト。
————————————-
あと、昨日のCPU編に補足すると
Core2Duo以降のIntelCPUではVista用に特化している部分があるので
通常でのWindows操作やレスポンスはXPより早いことが多いです。
Vistaに慣れちゃった私にはXPでのプチフリや少々もっさりがもうダメだ・・・。