EaseUS Todo Backupでクローン

2016年8月1日パソコンやハードのことDISKPART, HDD, SSD, Windows, システム回復オプション, スタートアップ修復

数年ぶりに高校時代からの同級生から電話があったので聞いたら案の定パソコンの故障の要件だった。
普段から大抵会う用事がパソコントラブルだったので……
という訳で訪問した所、症状が
・Windowsが起動しない
・セーフモードも起動途中で止まる
・たまに起動しても「ようこそ」以降が真っ黒

最初メモリのヘタレが怪しいと思ったけど、そこまで動く時点でHDDを原因と認識した上で
詳しい話を聞いた所、今までCHKDSKも何回か立ち上がってたけど途中で止まるっぽいから全部キャンセルしてたとか
セーフモードが起動しない時も強制的に電源断してたとか
HDDに非常に宜しくない事ばかりしてたので、HDDの物理破損か論理破損かと断定。
稼働しながら音を暫く聞いてたけど、一度もカッコンしないから論理破損の方として
取り敢えずは現状復旧して救出できるファイルを出来る限り救出してから
一度ローレベルかけようかなと思い、Windows7のセットアップUSBメディアから起動に必要なファイルを抽出して適応。
そこからはセーフモードも正常に通るようになり、一先ずは起動までこぎつけた。
次は正常起動してくれないとバックアップも難しいから通常起動に挑戦。
無事に確実に通常起動はするようになったものの、相変わらず「ようこそ」過ぎると真っ黒なので
症例を元にぐぐってみたところ、ユーザープロファイルがおかしいということで
一度別のユーザーをセーフモードからAdministrator経由で作成。
今度は無事にデスクトップが表示されたので、取り敢えず作業は一時中断。
今後を考えて、起動ドライブはSSDに、ファイル倉庫のバックアップに外付けHDDをということで、一度大須に買い物。
その間に現HDDにCHKDSKかまして外出。
買い物から戻ってきたら無事にCHKDSKも終わってましたが、
S.M.A.R.Tステータスは代替処理保留中のセクタ数のカウントが見たこと無い値になっており
Windows側が書き込めないよフラグを立てたセクタがめっちゃ増えてた割に保留のまま処理されてないので
HDDパフォーマンスが物凄く下がってる状態になってた。
長年この状態で使い続けていたのが今回の故障のそもそもの原因くさい。
そんなわけで物理的でも論理的でも関係なく、起動ドライブにSSDを導入して物理破損は限りなく
リスクを減らして、更にパフォーマンス向上も狙うことに。
今回は型番忘れたけど東芝SSD240GB。240GBのSSDがたった7000円未満で買えるなんていい時代になったもんだ。
元々のHDDのCドライブが200GB割当だったのでサイズ的には丁度良い。
ここからWindows7再インストールとなると環境戻すのに時間がかかると思って、
以前ブラさんのPCでもSSD化した際にCドライブをクローンコピーして
そのまま環境維持っていう手段を取ることに。
EaseUS Todo BackupっていうソフトがWindows起動中にCドライブもクローンコピー出来る上に
フリーで使えたのでこいつを今回も使ってクローンコピー。
だが、前回は起動ドライブそのものを交換だったので
ドライブ単位でコピーすれば良かったのに、今回はCドライブをコピー、Dドライブは残すという環境だったので
Cドライブだけをクローンコピー対象に選んでた。
後にこれが失敗だったと知る。

さて、この段階ではCドライブコピーしてSSDに繋ぎ変えて元のCドライブ消して、で終わりだったのだが
元々パフォーマンス制限かかかってるHDDからのコピーが死ぬほど遅く
前回のブラさんのパソコンでは30分もかからず終わっていたCドライブのコピーが
5時間かかっても終わらず、10分に1目盛り増える程度のコピー速度で
結局落ち合った日曜日だけでは終わらない羽目になり、翌日もワイの方が用事が終わってから再度訪問。
どうやらコピーは夜中に一応終わってたらしく、SSDへはそんなにコピー遅かった割にファイルは全て正常にコピーされてた。
ここで上記の失敗に気付く。
CドライブだけをコピーしてしまったのでMBRが存在せず、BIOSがWindowsを認識できないのだ。
本来ならMBRからWindows7入れた時に見る「システムで予約済み」もひっくるめてコピーした方が良かったのですが
前回の場合はドライブ丸ごとクローンコピーしてたので気付くことも無かったけども
今回はCドライブだけと明示的にコピー対象を指定したのでMBRの情報もコピーされなかったのである。
現状ではSSDにただのWindows7のファイルがあるだけのデータドライブ扱いに。
このままでは何の意味もないので、またWindows7セットアップUSBメディアを使い
コマンドプロンプトを立ち上げる。
DISKPARTを立ち上げ(9xで言うFDISKみたいなの)
SSDのCドライブに該当するパーティションをアクティブ化。
>LIST DISK
繋いであるドライブ一覧が列挙される。
>SELECT DISK 0(この場合SSDしか繋いでないから0しかないが)
SSDを選択する。
>LIST PART
SSDのパーティション一覧を列挙。
>SELECT PART 1(Cドライブがどれかで数字は変わる、この場合1がCドライブだった)
SSDのCドライブに該当するパーティションを選択。
>ACTIVE
BIOSに立ち上がる対象になるようアクティブ化。
>EXIT
DISKPARTを終了。
この次にセットアップメディアにある、Windows起動に必要なBOOTファイルとMBRを書き込む為に
>BOOTREC /fixboot
>BOOTREC /fixmbr
を実行し、正常に終了するのを見たら一度再起動。
再度Windows7セットアップUSBメディアから起動すると
今度はさっきまで起動出来るWindowsがありませんよ言われてたシステム回復オプションから
SSD内のWindowsが認識され、スタートアップ修復が使えるように。
無事にスタートアップ修復が終わったらまた再起動し、SSD単体でWindows7が正常に立ち上がるのを確認する。
次にHDDを繋いで、元々あったHDDのCドライブを消す作業に。
ここからは上記のEaseUS Todo Backup関連のソフトでブートしてWindows外から消せるらしいけど
準備するのが面倒だったのでまたWindows7セットアップメディアを立ち上げることに。
ここでこの作業をしないと、HDDとSSDを繋いだ時にBIOS側がHDDにあるCドライブを起動してしまうと
SSD化した意味が全く無くなってしまい、SSD側のWindows7を立ち上げてくれても
ドライブレターが先にCドライブをつけてるHDD側のCドライブを優先して
SSDの起動ドライブがズレてDドライブになってしまう場合がある為に色々と不都合なのである。
なのでSSDとHDDを繋いだ状態でWindowsを立ち上げる前にHDD側のCドライブを殺す必要があるのである。
ここでまたコマンドプロンプトからDISKPARTを立ち上げる。
今度はHDDのCドライブに対して非アクティブ化をするので
HDD側のCドライブのパーティションまで選択したら
>INACTIVE
コマンドで非アクティブ化する。
ついでにいらねー「システムで予約済み」も何故かアクティブ化してたので非アクティブ化しておく。
そしてドライブレターのズレを防ぐためにHDD側のCドライブのドライブレターを
>REMOVE
コマンドで削除する。
再起動すると無事にSSDからブートし、ディスクの管理を見ると
HDDにドライブレターが無い元々のCドライブが転がってるのでパーティション削除する。
この後は電話越しの説明だけで事足りるので
HDDの倉庫ドライブDドライブの中身を全て外付けHDDにコピーしてもらい
完了した時点でDドライブも削除し、HDD1パーティションで確保したらローレベルフォーマットをかけて終わり。
電話越しの情報だけなので完治したのかは謎だけども
ローレベルフォーマットをかけたことでS.M.A.R.Tの代替処理保留中セクタは無くなったらしい。
一応ステータスが正常らしいのでこれで良しとする。