PC-9821にSSDを搭載

タイトルの通りである。

元々ウチのPC-9821Ra43はバッファローのPCI SATAインターフェースカードのIFC-PCI7ESAU2を挿して
ブートROMに大熊猫さんのBIOSを書き込んでPC-98対応させており
そこに3.5インチのSATA HDDをつけてあるので
あとはこの3.5インチHDDをSSDにするだけでSSD化はすぐ出来るのである。
だが、今までPC-98を引っ張り出してSSDに積み替えてWindowsを入れ直すのが面倒でやってなかったのだ。

で、この間9月8日の98の日にスクショ等をツイッターにアップする機会があったので
その際にWindows2000を立ち上げようとしたところ、起動ロゴの画面でフリーズしてしまったので

丁度いい機会と思ってHDDからSSDに付け替えたのである。

という訳で多分10年近くぶりにPC-98を開封してHDDを外してSSDにつけかえ。

※DOS/V(PC-9800シリーズ的にはAT互換機)のATX電源が載ってるのは
上記のWindows2000が立ち上がらないのは電源がヘタってるからかと思ってつけてたから。
Ra43等のPentiumPro~2以降の後期MATE-Rは電源がATX仕様なのでそのまま使える。

使ったSSDは手持ちの2台目SSDのCrucial C300。ジャンクで買ってリフローして直した
初期型PS3に載せてたけど、多分また死んでるから外してきた。
64GBしか無いけどアプリもなんも入れないWindows2000には多すぎるくらい。

そうして取り付けてからPC-98の上に置きっぱなしにして何年も放置されてた
PC-9800シリーズ用Windows2000セットアップ起動ディスクも全く問題なく読み取って
しかも当時ちゃんとSP4適応版も作ってあって、SATAドライバディスクも揃ってたので
完全にSSDに入れ直すだけですぐ済むやん思って気楽に進めてたら


またおめーかよ!!

CUI画面はすんなり通過するのだが、その後の起動ロゴでBSoDかフリーズと言うGUIに移行してくれないので
SSDが相性悪いのかと2.5インチHDDを繋いでみるも同じ結果。
ツイッターでもドライバのバージョンやGPU等も指摘してくれた方もいましたが
そもそもドライバも3.5インチHDD時代に使ったものそのままなのでSSD以外何も弄られてないのである。

2~3日の間にHDD入れ替えたり、セットアップ中はGPU外したり、SATAカードの位置を変えたり
上記写真のように電源変えたりと久しぶりのトラブルに対して出来る手段を全部やってみても結果は変わらず。

そしてふとPC-9821Ra43を置いてあったところから移動したのでその衝撃でメモリやCPUがズレたのかと思って
CPUを外してみたところ…
 
コンデンサ膨らんでんじゃねーか!!

そんなわけで翌日に大須でコンデンサを調達して修理することにした。

6.3Vの2200μF、105℃品は高いのでやめた。前のは105℃品なのに死んでたし。

 
なんか膨らんでないのも交換されてる気がするが気にしない。
更に同じ規格を買ったはずなのだが、太さが違っててかなりピッチがキツくなってしまった。

久しぶりのハンダ作業だし、ついてたコンデンサを外してスルーホール開けなきゃいけなかったし
PL-iP3/Tの基板のスルーホールが狭すぎてだいぶ基板にダメージ与えてしまったが…。
しかも取り付けたコンデンサが2つ極性間違ってたことに気付いて一度また外したので
ついげきのはんだ除去作業で基板へのダメージはさらに加速した。

そんなわけでもしかしたらトドメ刺したのかも知れない思いつつも、CPUスロットに挿してみたところ…

やったぜ。

ここまで来たらあとはすんなりセットアップが終了し晴れてデスクトップ画面に。

流石に今の時代Windows2000のSP4でノーガードでネットに繋ぐわけには行かないので
以前から保存してあったSP4向けのアップデートパッチや各種ドライバをメインマシンのLAN経由で受け渡し

最終パッチまで当てたところでベンチマーク。

PCIスロットの規格上の最大は133MB/sだが、全スロット共有なのでもちろん最大値は出ない。
だが、書き込みがあまりに遅いのはなんでだろう…。
因みにSATA2以上の環境でAHCI有効にしたWindows7上でのベンチマークはこちら。

まぁもともと最大書き込み速度が80MB/s未満ではあるが、PC-98上では半分以下になってるのが如何ともし難い。
これじゃKingstonのSSDNOW 40GBで良かったじゃないか。あっちはもともと仕様上最大書込速度40MB/sだし。

上記のデスクトップ画面にも出てるけど、HDBenchの単体の。
デスクトップ画面と違ってDXのバージョンがまだ7のままだからDDが大変なことになってるけど。

SATAカードすらまだ刺さってない時代の今から14年前のベンチはこっち。

同じGeForce5700VEなのにDDが全然違うのはなんでだろう。
当時のForcewareのバージョンは流石にわからんわ…。

あとテスト項目が100MBと10MBの違いはあれど、書き込みの値がIDEと差がないのが気になる。
SSDの真価発揮のためにAHCIにしたかったけど、sil3112のAHCIドライバがみつからなかった。
そもそも存在するのかすら分からない…。